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脳科学・神経科学とデータサイエンス

最新の神経科学・脳科学の研究やビッグデータの医療への応用を誰にでもわかるように説明していきます。

現金なんていらない? ~クレジットカードの利便性とフィンテックの広がり~

約6割の日本人がクレジットカードを積極的に使いたくない?

内閣府は2016年9月1日にクレジットカードに関する世論調査を発表しました。

あなたはクレジットカードを積極的に利用したいと思いますか。

  • そう思う 20.3%
  • どちらかといえばそう思う 19.5%
  • どちらかといえばそう思わない 24.0%
  • そう思わない 33.8%
  • わからない 2.4%

これは個人的には衝撃的な結果で実は根が深い問題なのではないか、*1 と思い日本とアメリカでの比較を書きたいと思う。 このどうお金を払うというのは自分が米国滞在中に大きく変わっていった部分なので、 似たような変化が近い将来日本にも来るのではないかと思う。

日本人がクレジットカードを使いたい場面とは?

日本人がどのような場面でクレジットカードを使いたいかという部分にまず注目した。

クレジットカードを利用したい場面(複数回答可)

  1. 店舗での高額の買い物やサービスの利用 72.6%
  2. 公共料金や税金,通信料金などのサービスの月々の支払い 62.9%
  3. インターネットを利用した買い物やサービスの利用 58.2%
  4. 臨時の出費や手持ちの現金が不足している場合 36.1%
  5. 少額の支払いも含めた日々の生活費のすべて 24.0%

僕はアメリカ在住ではあるが、一番最後のグループに属する。 上記はクレジットカードを使っている人の中での割合なので、

日本人の10%弱の人がカード払いを中心に生活していることになる

$5以下の買い物する時でも50歳以下のアメリカ人はカード払いが主流

Poll: Pay with cash or card for $5 purchase?

一方でアメリカでは上記の過半数が支持している3つの理由以外の場面でクレジットカードを使うか? というアンケートを取っており、若い世代では過半数がカード払いだ。

街中のお店で$5の買い物する時に何で払う? poll1

Debitというのはあまり日本では普及していないシステムだが口座に直接引き落とすカードのことである。基本的にはカード払いと捉えてもらっていい。*2

どうしてカードを利用をするのか?

  • カード払いが速い。一回カードを入れるだけ。現金払いだとお釣りとかで遅いし。
  • ATMに行かないといけないし、利用料金ももったいない。
  • 現金だと危ない
  • ポイントがつく*3

アメリカのクレジットカードは5%以上もポイントがつく!?

全部納得できる理由である。 かなり小さい店舗でもアメリカだと手数料無料で決済のスピードが速い。 僕が一番クレジットカードを使う理由としてはポイントがつくからである。 Amazon.comやスーパーなどで買い物すると5%も還元してくれるカードがあるからだ。 恐らくこれについては日本にはポイントカードを何枚も持ち歩く文化がある一方、 アメリカはポイントに関してはカードを作るというよりもクレジットカード会社と連携して 「このクレジットカードを使ったひとには5%還元」 というようなシステムを使っているからであろう。

もし気になるならこの記事を

アメリカ オススメの年会費無料クレジットカード 【2016年9月】 - 脳科学・神経科学とデータサイエンス

 

日本人がクレジットカードを使いたくない理由は?

あなたがクレジットカードを積極的に利用したいと思わない理由は何ですか(複数回答可)

  • 日々の生活においてクレジットカードがなくても不便を感じないから 55.4%
  • クレジットカードの紛失・盗難により、第三者に使用されるおそれがあるから 41.3%
  • 個人情報の漏洩による不正利用 35.4%
  • 予算以上の買い物をしてしまうから 33.7%
  • 月々の利用金額が分からなくなってしまうから 27.3%

なるほど、、、単純なリテラシー不足という点が見受けられますね。 *4 クレジットカードが紛失・盗難にあった場合はクレジットカード会社が支払うことになっています。 また月々の利用金額はレポートが送られてくるので、むしろ分かりやすくなると思います。 あとここで書いていないがよく聞く理由として、

  • 金利があるので余計に払わなくてはいけない
  • 月々の支払いを忘れる

の2つがありますが、金利に関しては1~2ヶ月先までに払えば金利は0。 月々の支払いをオートにしておけば忘れることもなく、万が一忘れてもかなりの頻度でリマインダーが来ます。それでも忘れても2~3日以内に電話すれば取り消してくれることが多いです。 詳しくは下のサイトで解説してあります。

 

cards.hateblo.jp

小売店サイドも21%もの顧客を失っている?

これまではずっと客目線で物事を見ていきましたが、小売店側に得はあるのでしょうか?

  • 予算以上の買い物をしてもらえる可能性がある
  • レジ係りに現金を取り扱わせなくて済む
  • 金銭のやり取りが電子化されれば収支計算が楽

実際に21%の潜在顧客を失っているという統計データもあります。

クレジットカード払いが使えない店は、21%の潜在顧客を失っている?モバイル決済大手のスクエアが、カード決済の統計データを発表。 - クレジットカードの読みもの

決済系サービス、Squareなどの台頭

そのぶん、当然クレジットカード利用料を払わなくてはいけませんが、 近年では「決済系サービス」と呼ばれかなり低価格化しています。 たとえば、日本にも上陸しているsquareというサービスは スマホやタブレットのイヤホンジャックを利用した*5ICチップ対応カードリーダーが4980円、*6 あとはカード決済額から3.25%を払えばいいだけ。 現金にも対応した会計アプリがついており、電子帳簿のサービスもついている。 ちなみに創業者はTwitterを作った人である。

アメリカではFacebookで友達と金銭の受け渡しができる

でもプレゼントとか割り勘するときに現金が必要なんじゃない? そういう状況のときは最近アメリカではfacebookなどのアプリで現金をやり取りするのだ。 一瞬で終わる。手数料はタダである。*7 messageを送るときに下記のように$をクリックすればいいだけ。

Facebook

Facebookで友達ではない人に対してならvenmoというサービスもあります。

このように全然現金がいらない生活を送っている人が多いです。

その一方で貧乏なアメリカ人はいまだに小切手

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これまで散々アメリカはすすんでいるということを書いてきたが、よく上図を見てほしい。 2014年になっても未だに小切手を決済額のうち10%は使っているのである。 ちなみに僕の給料も2012年までは小切手で支払われていた。 銀行振込という選択肢も割と容易にあるはずなのに。

もう1つ文句を言うと、「紙幣周りの環境が悪い」ということは痛烈に感じた。

  1. ボロい、自動販売機で読まないこと多い
  2. 偽札の普及率が高いため$20が限度*8
  3. 盗まれる
  4. 小銭でのお釣り調整を店員にスルー*9

日本の現金周りの環境は非常に良い*10 ガラケーもそうだったが、従来のシステムが良いと変革への壁は高くなるものである。 

*1:だからこそ内閣府も経済刺激の1つの政策の種になるのではないかと調査したのだと思う。

*2:ポイントはつかず、口座さえもっていれば誰でも使える

*3:これはクレジットカード限定の話であるが

*4:これは内閣府のレポートでも述べられていた

*5:iPhone7ではイヤホンジャックがなくなるらしいが・・・

*6:2015年まではタダだったが

*7:facebookはこれに基づき広告を最適化することで利益を得ているそうです。個人情報流出が気になる方はやめましょう。自分はあまり意味がないと思っていますが。

*8:2000年後半頃から$50紙幣や$100紙幣の普及率も上がってきたのだが、カードや電子マネーがそれより速い速度で普及した

*9:結果として小銭がたまり、小銭から紙幣変換する機械に入れる。ちなみに有料!!

*10:一時期500ウォンで自動販売機が騙されるなどがあったが