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脳科学・神経科学とデータサイエンス

最新の神経科学・脳科学の研究やビッグデータの医療への応用を誰にでもわかるように説明していきます。

ランチデリバリー・宅配の進化 ~amazon restaurantとuber eats~

デリバリー・宅配はあくまでもパーティー用だった

僕が子供の頃、90年代、ではデリバリー・宅配を行っているレストランは限られており、特別な時以外はあまり利用することはなかった。 この状況は2010年代に突入するまでほとんど変化をしなかったと思う。 宅配料理の質は向上したが、依然として限られた店舗のみが宅配・デリバリーを行っていた。

ランチデリバリー・宅配サービスの進化

最近ではデリバリーの部分を外注するという発想が国内外を問わずに活性化している。 例えば2010年代に始まったサービスとしてランチデリバリーというものがある。 このサービスは平日のランチの時間にオフィスまで宅配してくれるというサービスである。

低価格化への仕組み

  1. メニューの特化 基本的に彼らは1日に1~2種のメニューしか提供しない。 その代わりに日替わりでメニューを提供している。 厨房は既存のレストランに日替わりで頼んでいる業者と弁当工場に頼んでいる業者の2つに別れる。

  2. 料金支払システムの簡略化 スマホのアプリに予めクレジットカード情報などを登録することで1タップで決済が可能となり、お金の管理といった煩雑な問題が発生しない。

  3. GPSや地理情報システムの進化による宅配の効率化 GPSで常にデリバリーをする人物がどこにいて、どれほどの在庫を持っているかをリアルタイムで把握できるようになった。 これにより状況に応じて何人かの協力体制でデリバリーに望むことができ効率化できるようになった。 都市部ではデリバリーは主に自転車で行われることが多い。 これは厨房元からオフィスを何回も往復せずに、厨房→オフィス1→オフィス2・・・と練り歩くからである。

  4. 宅配時間の特化 基本的にはランチタイム限定の仕事

ランチデリバリーの利点

会社員にとって混雑するランチタイムに余計な時間を使わずに済むランチデリバリーは成功を収めた。 一方で料理を提供する側にとっても、店舗自体のキャパシティ、ランチタイム限定という時間的制約、オフィス街のテナント料の高さ、 といった悪条件下で競争しなくとも顧客を得られ、かつ店舗の広告効果も兼ねるというwin-winの関係性が生まれた。

ランチデリバリーの限界

その一方で低価格化のためにメニューの特化・時間の特化は効率化のために外せない要件である。 これは顧客にとってはいつでも自分の選びたいメニューを選ぶという欲求を満たすことが出来ない。 また同時にデリバリーをする人間の雇用にも問題があった。 彼らはシステム上、一日のうちに昼間の短時間しか働くことが出来ずまとまったお金を手にすることが出来ない。 このような雇用システムを好むのは一定の層*1だけで一定以上のサービス拡大にはつながらない。

強固なデリバリー・宅配システムを持つ大企業の参入

いつでも好きなメニューをレストランから宅配できるようにしたい これを達成するためにはランチデリバリーと同じシステムでは破綻してしまう。

  1. デリバリーをする人はあらゆる厨房からあらゆるオフィスを往復しなくてはいけない。
  2. ピークタイム以外も稼働できるシステムを作らなくてはいけない

という2つの効率化・低価格に寄与していたシステムを放棄しなくてはならないからだ。

片手間に料理を運べばよい

そこで強固な配車システムを持つUBERが目をつけた。 UBERは一般の人が空いた時間にドライバーとして働くことで副収入を得られ、乗る側もタクシーよりも低価格で目的地まで車に乗ることができるシステムである。 このシステムを使って、ドライバーは人を運ぶついでにレストランからオフィスや家へ料理を運べば良い。 UBERはアプリの作成やGPSによる効率化はお手の物だし、最大の問題だったオフピーク時のデリバリーの効率化も達成できる。 ドライバーは片手間に料理を運べば良いからだ。f:id:KJS:20160917050830g:image:right

世界的大企業AMAZONも参入

もう一つ強固な物流システムを持つ企業と言えばAMAZONである。 日本ではほとんどの部分をヤマト運輸に頼っているが、最近ではAMAZON primeのように自社で物流システムを持とうとする動きが活発化している。そうした自社の物流システムの稼働率を上げるためにレストランからの料理を届けるサービスを開始した。AMAZON restaurantというシステムでAMAZONで買物する時と同じ感覚で料理をオーダーできる。$20以上頼む必要があるが送料無料だ。この辺もAMAZONでの買い物と全く同じと言っていい。f:id:KJS:20160917050709j:image:right

将来的にはドローンや自動運転車?

一方でAMAZONはブラック企業としても世界的に有名である。顧客優先で倉庫や下請けの配送は悲鳴を上げている。 将来的にはやはり機械に頼る部分が多くなると予想される。 1つは間違いなく自動運転車による配達。これにより宅配業者の負担はきく減るはずである。 もう1つはやはりドローン。 交通整理や墜落、騒音の問題などもあるだろう。 しかし、現状は道路しか宅配に使えないが空路も宅配に使えるようになれば確実にスピードは増すであろう。 また現状では不在による再宅配が大きな問題になっているが、ドローンにより個人のベランダなどのプライベートなスペースへと荷物を置くことができれば再配達の問題も概ね解決するのではないかと思われる。

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*1:おそらく学生や主婦?他にメインの仕事を持っている人の副業という扱い